企業が抱える大きな課題である人材育成に、体系的に取り組んでいます。受講者に期待するのは、従来の常識から抜け出し、会社全体を大局的に見られる存在になること。そのためには社外に出てさまざまな異文化と交流し、自分たちの立ち位置を常に見直していく姿勢が必要です。当社も活動範囲を大きく広げ、大学やNPO、住民や行政と連携しながら、地域の人材育成や課題解決に深く関わり続けています。受講者同士の勉強会などを通じて、業界の枠を超えた刺激を受けることで、会社が目指す方向性や課題を見つける力をつけていってほしいと思います。

 これからの時代、企業の行く末を左右するのは、重要な意志決定にいかに多様性を取り入れていけるのかということ。かつての男性目線の仕事の仕方や目先の利益第一主義だけではイノベーションは起こせません。女性を同じ土俵に上げる平等性や、多様な人材の適材適所への活用、更に、「人を育てる」意識を持つ管理職の人間性や、あたたかさと厳しさを併せ持つ社風といったものが、生産性向上につながっていきます。当社では女性の総務部長を採用し、人事やマネジメントの改革で成果をあげています。皆からの信頼が厚い受講者が、今から管理職へ向けた意識づけをすることで、これまでの形にとらわれない新しいリーダーシップを発揮してくれると期待しています。